心の健康を保つためには、まずはストレスを意識して感じることが重要です。日常生活の中で、自分の周りに何かストレスがあるかどうか、自分が気づいていないストレスのサインが出ていないかを確認することが大切です。
ストレスの影響は、心の状態だけでなく、体の具合にも現れることがあります。気分が沈んでいたり、イライラしたり、怒りっぽくなったりするだけでなく、肩こりや胃の不快感などの身体的な症状も現れることがあります。日常生活で以下のような兆候が見られないか、自己チェックしてみましょう。
- 心理的側面
抑うつ状態、意欲の低下、イライラ、緊張、不安など - 身体的側面
高血圧、胃・十二指腸潰瘍、糖尿病、首や肩のこり、動悸、息切れ、下痢、便秘、食欲不振、不眠、肥満など - 行動的側面
作業効率の低下、作業場での事故、アルコール依存、過食、拒食
厚生労働省のウェブサイト「こころの耳」には、簡単な自己評価ページがありますので、ぜひ利用してみることをお勧めします。
人はストレスに直面すると、無意識にその負担を軽減する行動を取ります。このような行動のことを一般に「ストレスコーピング」と呼んでいます。しかし、職場環境では、ストレスコーピングを自由に行うことが難しい場合もあり、結果としてストレスがたまってしまう可能性があります。現代の職場環境では、積極的にストレスコーピングを意識して活用することが求められるかもしれません。