Q&A

心やからだの不調の原因とは?

思いもよらない出来事や、積み重なったストレス、不慣れな運動、同じ姿勢の持続、筋肉の使い過ぎ、臓器の疲れなどにより、血管が収縮し、疲労物質がたまり、からだに硬いところ(硬結)や、押すと痛いところ(圧痛点)ができてしまいます。また、感受性が鋭敏になり、痛みが引き起こされたりします。

「鍼(はり)」は、どんな効果がありますか?

皮膚を刺激することにより、皮膚血管を拡げて血流が増加、疲労物質や発痛物質を除去していきます。その結果、硬結がなくなり、しびれや痛みを緩和、内臓機能を回復させたり、免疫力を上げたりと、多くの効果が期待できます。当院で用いるはりは、髪の毛よりも細く、刺激による痛みはほとんどありません。

「お灸」は、どんな効果がありますか?

皮膚を温めることにより、皮膚血管を刺激して血流を増加させます。時代劇や昭和中期までの映画やドラマにみられる暑さを限界まで我慢するのは、ストレスとなり逆効果になります。ほんのりとした温かさでも十分効果があります。当院では、台座のお灸、もぐさのお灸、棒灸、箱灸、電子灸等を使っております。

「指圧」は、どんな効果がありますか?

指圧は、指先の力ではなく、術者の腰の運動を指先に伝え、その「圧」により、皮膚や硬結、圧痛点を刺激します。適度な刺激により、疲労物質や発痛物質の毛細リンパ管への流入という生体反応を起こし、心やからだの変調を整えていきます。また、感受性が鋭敏になって痛みが出ている場所は、強い刺激をやや長く行うことにより鎮静化させます。

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鍼(はり)について

鍼(はり)はなぜ痛みが減るのですか?

①痛みは痛みのある場所ではなく、脳へ情報が伝達されて「痛い」と感じます。鍼を刺すことにより、伝達経路を遮断するため、痛みを感じにくくなります。

②筋肉や血管がストレス等で固くなり、近くの感覚神経を圧迫して起こります。筋肉を鍼で緩めることにより、圧迫がなくなり痛みが軽減します。

鍼(はり)で不調が改善する理由を教えてください?

人間のからだは細菌などの、異物が混入すると免疫細胞が異物排除に乗り出します。鍼も異物のひとつです。異物排除のため、血液やリンパ液の流れを増加させて、元の状態に戻そうとします。結果、からだは治っていきます。この働きを恒常性の働き=ホメオスタシスといいます。

鍼(はり)を指すとき、痛くないですか?

使用する鍼の多くは、髪の毛ほどの細さであり、先端部分も痛みを発生しにくい形になっています。ほんの小さなチクっとする感覚があるか、人によっては刺したことすらわからないことも多いです。

鍼(はり)は太いですか?

使用する鍼の多くは、髪の毛ほどの細さであり、先端部分も痛みを発生しにくい形になっています。ほんの小さなチクっとする感覚があるか、人によっては刺したことすらわからないことも多いです。

鍼(はり)が得意な疾患は何ですか?

からだの動きをよくする、痛みの軽減、頭痛やめまい、胃腸の働きを良くするなどの自律神経の改善もできます。

鍼(はり)の苦手な疾患は何ですか?

感染症の場合は長い時間をかけて免疫力をあげるという持久戦にもちこむことしかできません。

スポーツ選手が鍼(はり)をよく使っていると聞きましたが?

トレーニング後に筋肉を弛緩させ、早期回復を図りやすくするために用いられることが多いようです。また、ケガも早く回復します。

うつ病などのメンタル疾患に効果はありますか?

鍼治療のみでも効果はありますが、投薬と並行して行うことにより、投薬のみよりも早い改善効果が報告されています。

何回くらい通えばいいのですか?

1回で回復してしまう動きや痛みの症状もありますが、ぶり返しを防ぐ目的で、3回以上の通院をおすすめしています。症状によっては、それ以上かかることもあります。自律神経不調やアレルギー症状の場合は、まずは5回での改善効果をみることをおすすめしています。

施術時間はどのくらいかかりますか?

鍼灸治療は50分程度です。美容鍼は30分程度です。初回は20~30分程度、お話を伺う時間をいただいています。

施術時間は痛い場所と別のところに刺すのはなぜですか?

筋肉の張りは別の場所に連動しておこるため、原因となる場所に刺すことにより、根本からの改善を図っています。

昔からやっていたものですか?

二千年以上も前に中国で誕生し、日本へは奈良時代に入ってきました。その後独自の発達をし、江戸時代に穴のあいた鍼管を用いて痛みが少なく細い鍼を用いる日本式が確立しました。医療技術が発達していなかった時代や、庶民の間では、さかんに鍼灸治療が行われていました。

日本以外でもやっていますか?

中国、韓国、欧米などで、世界各国で行われています。施術に医師免許が必要な国もあります。

自分でやってもいいですか?

自分で刺すのは自己責任で可能ですが、自分以外へ行うことは医師・はり師以外は法律違反となります。絶対にしないでください。

刺さない鍼があると聞きましたが?

てい鍼といわれる医療機器で、皮膚をさするようにして使います。小児はりも、刺さない鍼で行います。皮膚直下に電位差が生じ、リンパ液の流れを良くし、症状を改善させます。

鍼(はり)は何歳からできますか?

生後1か月からできます。小学生未満は小児はりという刺さない鍼を用います。夜泣き、疳(かん)の虫などの症状に対して行います。

小児はりって何ですか?

ささない鍼やローラーのついた鍼、へらのような形の鍼を用いて皮膚に刺激を与える鍼です。夜泣き、疳の虫に効果があります。アトピー治療でも改善事例があります。

妊婦も鍼(はり)をして大丈夫ですか?

大丈夫ですが、念のために主治医の了解を得てください。つわりや逆子の治療改善例があります。

鍼(はり)をした日はお風呂に入ってもいいですか?

鍼の後、1時間くらいは避けていただいております。その後については、だるさを感じるようであれば、控えていただいた方がいいですが、基本的に入浴はしていただいてかまいません。

金属アレルギーがありますが大丈夫ですか?

使用する鍼はアレルギー反応の出にくいステンレス製ですが、お申し出くださるよう、お願いします。短時間で鍼を抜くか、灸、指圧等で施術を行います。

灸(きゅう)について

お灸はどんな効果がありますか?

傷のまわりに据えることにより、傷が早く治ります。しくみは、熱刺激に対する体の防御反応で、免疫細胞の働きが活発化し、修復過程が早まることによります。

熱くないですか?

灸の種類にもよります。ドラッグストアでも購入できる台座灸と呼ばれる紙に灸が乗っているタイプの灸は、火をつけ、据えたのち、温かく感じられたら取ります。きゅう師が行う、もぐさをお米の半分の大きさに成形して皮膚に乗せるタイプは、チクっとした熱刺激があります。

お灸にはいろんな種類があるのですか?

もぐさを米粒の大きさに成形して火をつける透熱灸、時代劇などで見かけるもぐさを親指ほどの大きさに成形して火をつける知熱灸、親指ほどの太さの棒状のもぐさを皮膚に近づける棒灸、厚手の紙にもぐさが乗っている台座灸などがあります。待合室に本を用意してありますので、ぜひご覧ください。

熱いのを我慢した方がいいのでしょうか?

ほんのり温かいくらいまでで十分効果があります。我慢はストレスになるので、かえって逆効果です。チクっとした一瞬の熱さが効果のある灸もあります。

煙が苦手でも大丈夫ですか?

当院では煙の出ないニオイの少ない炭にしたお灸を使用しています。

跡は残りますか?

昔は跡が残るまで燃やすことがありましたが、現在ではまずすることはありません。

お灸をした日にお風呂に入ってもいいですか?

お灸の後、1時間くらいは避けていただいております。その後については、だるさを感じるようであれば、控えていただいた方がいいですが、基本的に入浴はしていただいてかまいません。

お灸を自分でやってもいいですか?

もちろん大丈夫です。体調管理のメンテナンスとしても、おすすめです。大手のドラッグストア、せんねん灸アンテナショップ等で販売されています。自分以外へ行うことは医師・きゅう師以外は法律違反となります。

何回くらい通えばいいですか?

1回で回復してしまう動きや痛みの症状もありますが、ぶり返しを防ぐ目的で、3回以上の通院をおすすめしています。症状によっては、それ以上かかることもございます。自律神経不調やアレルギー症状の場合は、5回を目安としています。

指圧(しあつ)について

指圧でなぜ治るのですか?

圧刺激を受けた筋肉が元に戻ろうとする特性を利用した手技だからです。

あんま・マッサージとの違いは何ですか?

指圧は、押圧刺激です。あんまは掴んだ筋肉を揺らすことで硬結部位を緩めます。マッサージは直接肌に触れ、タルクやオイルを用いて皮膚刺激を促す手技になります。

押すと痛くないですか?

筋肉が固く硬結している場所への指圧は痛みを伴うことがあります。

鍼灸と併用すると効果があがりますか?

指圧でからだを緩めた後、鍼灸を行うとからだが反応しやすくなるといわれています。

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