毎年冬になると流行するインフルエンザや感染性胃腸炎。どちらも感染するとつらい症状に悩まされます。
【インフルエンザ】
インフルエンザは、インフルエンザウイルスが原因で発症する呼吸器感染症です。発症すると38℃以上の発熱が続き、関節痛や筋肉痛、頭痛等の痛み、咳、咽頭痛、鼻水などがみられます。
インフルエンザの予防で有効とされるのは、流行前に接種するインフルエンザワクチン。高齢者や糖尿病、COPDなどの呼吸器疾患などの基礎疾患を持つ人は、接種が推奨されています。石けんで丁寧に手を洗うことも有効です。帰宅したら、必ず手を洗います。手を洗うときは、手のひらや手の甲だけでなく、両手の指や爪の間、親指や手首も忘れずに洗いましょう。湿度が高すぎても低すぎても最近やウイルスの動きは活発になります。そして、感染力が高まります。 湿度を40~60%にすることで、感染予防になるという結果がでています。 室内を乾燥させないように注意が必要です。
【感染性胃腸炎】
感染性胃腸炎は細菌やウイルスの感染が原因で発症する胃腸炎です。冬はノロウイルスによる感染性胃腸炎が多くなります。ノロウイルスは手についたウイルスや汚染された食品などを通じて感染します。吐き気や嘔吐、下痢、腹痛といった症状を起こします。ノロウイルスはワクチンがないため、治療は脱水症状や体力消耗を防ぐための対症療法になります。特に子どもや高齢者は重症化する恐れが高いので、予防が大切です。
・調理や食事の前、トイレの後は必ず石けんと流水で手を洗う
・加熱が必要な食品は、中心までしっかり火を通す
乳幼児がかかりやすい冬の感染性胃腸炎にロタウイルスがあります。ロタウイルスに感染すると、水のような下痢、吐き気、嘔吐、発熱、腹痛といった症状がみられます。脱水症状がひどくなると、点滴や入院が必要になることもあります。