お茶の3大成分と作用

【カテキン類】


カテキン類は、緑茶に含まれるポリフェノールの一種であり、お茶特有の渋味や苦味を感じさせます。主な種類には、エピカテキン(EC)、エピカテキンガレート(ECg)、エピガロカテキン(EGC)、エピガロカテキンガレート(EGCg)が挙げられます。

これらのカテキン類は、様々な研究から以下のような効能が明らかにされています。
– 抗酸化作用:細胞を酸化ストレスから守る
– 肥満予防:新陳代謝を促進し、脂肪の蓄積を抑制
– 抗がん作用:消化器系、肺、脾、腎、乳腺、皮膚などのがん細胞の成長を抑制
– コレステロール低下:悪玉コレステロールを減少させる
– 血圧上昇抑制:高血圧を抑制
– 抗菌作用:食中毒菌、コレラ菌、O-157、白癬菌などの病原菌に対する作用
– 虫歯予防:歯垢菌の繁殖を抑える
– 抗ウイルス:インフルエンザウイルス、HIVなどのウイルスの繁殖を抑制
– 腸内細菌叢改善:腸内環境を整え、健康な腸内フローラを促進
– 抗アレルギー:アレルギー反応を抑制
– 消臭:身体や口臭の原因となる物質を抑制

【テアニン(アミノ酸類)】


緑茶(せん茶)100gに含まれるたんぱく質の量は24.5gであり、この中にはアミノ酸が含まれています。アミノ酸は10種類以上から20種類ほど存在し、その大部分を「テアニン」という成分が占めています。テアニンは別名「グルタミン酸エチルアミド」とも呼ばれ、上品な甘さや旨味を持つのが特徴です。

テアニンには、次のような機能があると報告されています。

– リラックス効果: 神経を落ち着かせ、リラックスさせる効果がある。
– 抗ストレス作用: ストレスから身体を守る働きがある。
– 血圧降下作用: 血圧を下げる効果があると言われている。
– 睡眠改善作用: 睡眠の質を改善する効果があるとされている。
– 脳神経機能調整および認知症予防: 脳の機能を調整し、認知症の予防にも役立つ可能性がある。

【カフェイン】



カフェインは、中枢神経を刺激し活性化させる作用がありますが、中毒性が麻薬のように強くはなく、気軽にリフレッシュすることができるのが大きな利点です。お茶には、世界中で親しまれている背景にこの成分が欠かせない要素といえるでしょう。

主な効能として広く知られているものには次のようなものがあります。

– 覚醒効果: 神経を刺激して目覚めを促す作用がある。
– 強心効果: 心臓の活動を活性化させる効果がある。
– 脳への刺激: 脳の活動を活性化させる働きがある。
– 利尿作用: 尿量を増やす効果がある。

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