お茶~抗酸化作用をアップするビタミンとの相乗効果

【お茶に含まれるビタミン類の効用】

ビタミンには共通して「抗酸化作用」という特性があります。この作用は、体内で過剰に発生した活性酸素が細胞やDNAにダメージを与え、老化やがんなどの病気を引き起こす可能性があることから重要視されています。

お茶などに含まれる抗酸化物質であるカテキンと一緒に摂取することで、ビタミンも同様に抗酸化作用を助けることができます。そのため、お茶を飲むことで老化や病気の予防につながる可能性があると言えます。

【熱めのお湯で入れると抗アレルギー作用が期待できる】

急須やティーポットなどを使ってお茶を入れる際、お湯に溶けない成分が残ったり、温度によって溶ける量が異なるため、全ての成分を均等に摂取するのは難しいと言えます。

お湯に溶けない代表的な成分には、ビタミンA(カロテン)やビタミンE(トコフェロール)などが挙げられます。その他の成分も完全にお湯に溶けるわけではなく、ビタミンCは60〜80%、カフェインは70〜80%、アミノ酸は50〜70%、カテキンは40〜60%ほどしか溶け出しません。

お湯の温度が低めの場合、お茶に含まれるカフェインやカテキンの量が比較的少なくなることから、お茶の渋味や苦味も控えめになります。逆に、健康効果があるとされるメチル化カテキン(EGCg3”Me)などは、低温では溶けにくいため、熱湯でゆっくりと煎じて淹れることがおすすめされます。

最近では、お茶に含まれる多様な成分を丸ごと摂取できる食べられるお茶や抹茶、粉末茶などへの注目が高まっています。

また、カフェインについては、WHO(世界保健機関)によると、カフェインが胎児に与える影響についてはまだはっきりしていないとしつつも、流産や低体重のリスクを軽減するために、1日のカフェイン摂取量が300mgを超えないようにすることが推奨されています。緑茶に含まれるカフェインの量は湯呑1杯あたり約20mg程度と言われており、健康のために1日あたりおおよそ10杯までに抑えることが望ましいとされています。自分好みで美味しく楽しむ中で、健康を維持していくことが大切です。

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鍼灸マッサージ師をしています。
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