仮眠が取れない状況にある場合、次のような対処法が考えられます。これらの方法は、仮眠後も眠気が残っている場合にも有効です。
まず、カフェインを摂取する方法があります。コーヒーを飲むなどカフェインを摂取することで、覚醒効果が期待できます。ただし、カフェインの効果は摂取してから最低でも10〜15分かかるため、眠気がピークに達する前に摂取する必要があります。もし仮眠を取る余裕がある場合は、仮眠の前にカフェインを摂取することで、目覚める時に効果を実感することができるでしょう。
また、五感を刺激する方法もあります。明るい光を浴びる(視覚)、音楽やラジオを聴く(聴覚)、ミントのような爽やかな香りを嗅ぐ(嗅覚)、ガムやスルメを噛む(味覚)、皮膚をつねったり叩いたりする(触覚)など、五感を刺激することで覚醒効果が期待できます。一時的な刺激であれば持続性が得られない場合もありますが、複数の刺激を組み合わせることでより効果的に目覚めることができるでしょう。
第一に考えるべきマイクロスリープ対策は、まずはしっかりと睡眠時間を確保することです。疲れた状態で運転をするとマイクロスリープに陥る危険性が高まりますが、その原因となるのは睡眠不足であることがほとんどです。ですから、質の高い睡眠を確保することが重要です。
しかしながら、充分な睡眠を取っているにもかかわらず眠気が続く状況が続く場合、それが日常生活や仕事に支障をきたすような場合は、専門の医療機関である睡眠外来や精神科、心療内科を受診することも検討すべき選択肢となります。自己管理だけでは解決できない場合は、医療の専門家に相談することで適切な対策や治療を受けることができます。