どれくらい日に当たるといいか

夏の季節は太陽の位置が高く、冬よりも紫外線の量が増えます。特に、太陽が頭上に近づく10時から14時の時間帯は、1日のうちで最も紫外線が強いです。そのため、夏は昼間よりも朝や夕方に外に出ることをお勧めします。もし外出する時間帯が昼間しか取れない場合は、公園や森林の中の木漏れ日でも紫外線を浴びることができます。

若いうちには、すでに一生で浴びる紫外線の半分以上を浴びているという報告があります。特に、学生時代に屋外スポーツの部活動をしていた場合は、平均よりもさらに多くの紫外線を浴びている可能性があります。若い間はDNA修復能力が高いですが、徐々に紫外線の影響が蓄積し、加齢とともに肌の老化や皮膚がんのリスクが高まります。紫外線を避けることの重要性を考慮しつつ、最低限の日光浴も大切です。

ソラレンなどの光毒性物質以外にも、注意が必要な物質が存在します。例えば、湿布薬が挙げられます。湿布薬の一部に含まれる成分が、光線過敏症を引き起こす可能性があるためです。

湿布薬を貼ったまま紫外線にさらすと、皮膚が炎症を起こしたり、紅斑が現れたり、重くなるとびらん状になることもあります。また、湿布をはがしてからしばらく経っても同じ症状が現れることがあります。これは、湿布薬に含まれるケトプロフェンやジクロフェナクナトリウムなどの成分が30~60日後も皮膚に留まることがあるためとされています。これらの成分については、医療機関などが光線過敏症に関する注意を呼びかけています。

さらに、日焼け止め製品には、界面活性剤などの一時刺激物質が含まれているものがあります。人間の体には肌を修復する能力が備わっていますが、一時刺激物質に長期間さらされると、その修復能力が低下し、シミを引き起こして肌の老化を促進させる可能性が指摘されています。

美しい肌をキープし、強い骨を維持したい。毎日を幸せで快適に過ごしたいと望んでいるが、日焼けやシミ、皮膚ガンのリスクを避けたいとも思っている。これらの望みを同時に実現するためには、夏は直射日光を避けつつ、10~20分程度、冬は30分から1時間程度の太陽光浴をするなど、季節や時間帯を考慮して、適切な太陽光との付き合い方を心がけることが重要です。

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鍼灸マッサージ師をしています。
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