トコジラミ以外で、屋内で吸血する代表的な害虫として挙げられるのが、イエダニとネコノミです。
イエダニは、ネズミの巣内に多く見られます。ネズミが作った巣の天井裏や床下にイエダニが繁殖し、時には通風口などを通じて家の中に入り込んで人間を刺すことがあります。しかし、イエダニは人間の生活環境下では繁殖しません。
一方、ネコノミは、野良猫が集まる場所でよく見られます。ネコノミは猫の体表面に卵を産みますが、この卵は地面に落ちて孵化し、土の中で幼虫が成長します。飼い猫が外に出ている際にネコノミを持ち込んでしまうこともあり、また、公園や庭にネコノミを持った野良猫が現れると、人間の足にネコノミが付着して持ち込まれる可能性があります。屋内では、特に毛足の長いじゅうたんやホコリやゴミの溜まった場所でネコノミが繁殖することがあります。