私たちの体は、37兆個とも60兆個とも言われる、とてつもない数の細胞でできています。では、これらの細胞は、一体どこから活動するためのエネルギーを得ているのでしょうか。細胞を動かすエンジンの役割を果たしているのが、ミトコンドリアです。ミトコンドリアは、一つの細胞の中に一つしかない場合もあれば、多いときには数千個も含まれていて、細胞の活動エネルギーとなる「アデノシン3リン酸(ATP)」を作り出しています。
細胞が活動するために必要なエネルギーの90%以上は、このミトコンドリアで作られ、それぞれの細胞に送られています。ミトコンドリアがきちんと働いてくれるおかげで、細胞一つひとつが元気にその役割を果たし、私たちの体が維持されています。