体力が低い方や通常から血圧が高めの方、高齢の方や特定の疾患を抱えている方などには、サウナと水風呂を交互に利用することが体に大きな負担をかけたり、血圧が急激に上昇してしまう可能性があるため、高血圧を悪化させる可能性があることに留意する必要があります。また、体力がある方でも、体調が悪くなるまで無理にサウナに入ることは避けるべきです。自分が心地よいと感じる範囲で利用することが重要です。
それと同時に、サウナの有用性の一環として発汗作用がありますが、その一方で発汗が進むと脱水のリスクが高まります。脱水によって体内の水分が不足すると血液が濃くなり、血液が凝固しやすくなります。これによって、血栓が形成され、血管を詰まらせることで脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高まる可能性もあります。
サウナに入る前後は、最低でも一杯の水や麦茶を飲むことをおすすめします。甘いジュースなどの糖分が多い飲み物は控える方が良いでしょう。
また、サウナ浴後に冷たいビールを楽しみたいと考える方もいるかもしれません。アルコールは血管を広げる作用があるため、健康な方であれば適量を飲んでも問題はないでしょう。ただし、アルコールには利尿作用があるため、水分補給の代わりにはならないと覚えておくことが重要です。また、アルコールを摂取した後のサウナ浴は、脱水を進行させる可能性があるため避けることが賢明です。