サルコペニアは、1989年にIrwin Rosenbergが提唱した造語で、加齢に伴う筋肉量の低下を指します。この言葉は、ギリシャ語で筋肉を意味する「sarx」と、喪失を意味する「penia」を組み合わせたものです。
サルコペニア肥満は、サルコペニアと肥満が同時に存在する状態です。これは身体的な障害や生活習慣病のリスクを高めると考えられており、メタボリックシンドロームよりも死亡リスクが高い可能性について研究が進められています。2012年に日本人女性を対象に行われた研究では、メタボリックシンドロームよりもサルコペニア肥満の方が生活習慣病のリスクが高いという結果が報告されています。