サルコペニア肥満の診断には医療機関での受診が推奨されますが、現時点ではサルコペニア肥満の明確な評価基準はなく、研究が進められています。
サルコペニアの診断には、四肢骨格筋量と筋肉機能が用いられます。医療機関では、以下の方法でこれらを測定します。
・2重エネルギーX線吸収法(DXA法)
・バイオインピーダンス法:体内の電気抵抗を比較して筋肉量を測定する方法で、家庭用の体組成計にも利用されています。
・CT測定
ご自身で手軽にできるセルフチェックとして、家庭用体組成計で骨格筋率を継続的に測定することをおすすめします。
また、以下の項目に当てはまる場合も、サルコペニアが疑われます。
・青信号の間に横断歩道を渡りきれない
・ペットボトルのキャップが開けられない
・手すりにつかまらないと階段を上がれない
肥満の評価にはBMI(体格指数)が用いられます。BMIは、体重(kg)を身長(m)の2乗で割った数値です。日本肥満学会では、BMIが25以上を肥満と定めています。
もし、メタボリックシンドロームや肥満を医師から指摘されて食事制限をしているものの、運動を全くしていない場合は、サルコペニア肥満の可能性も考えられます。気になる場合は、医療機関で相談してみましょう。