トコジラミの生息場所、侵入経路

現時点において、国内では主に宿泊施設においてトコジラミの増殖が問題視されており、宿泊施設でトコジラミに刺される、または自宅にトコジラミを持ち込んでしまうケースが増加する可能性があると推測されています。

ただし、重要な点として、トコジラミに刺されるということは、宿泊施設を利用した直後に限定されるものではないことに留意する必要があります。例えば、前年の秋や初冬に旅行先からトコジラミを持ち帰っていたとしても、その後気温が低下し、トコジラミの活動が鈍化していたため、刺されずに済んでいる可能性があるのです。そして翌春、休眠状態にあったトコジラミが家の中で活性化し、刺される可能性が考えられます。

トコジラミは、昼間は室内のさまざまな隙間に潜んでいます。たとえば、ベッドフレームの隙間やベッドの周囲にある家具の隙間、カーテンの裏側のひだ、壁に掛かったポスターの裏側、本棚に収納されている本と本の間などに生息し、繁殖していきます。また、和室の場合、畳の隙間に入り込むこともあります。トコジラミは夜間に活動し、人間が就寝している間に吸血を行うため、最も頻繁に発見されるのは寝室やベッド周辺となります。

通販で買った商品にトコジラミが混入している心配の声もありますが、その可能性はかなり低いと考えられます。トコジラミは人間の血を好んで吸血する昆虫であり、主に夜間に活動しますが、通販業者の保管倉庫はトコジラミが繁殖する環境ではありません。ただし、中古品などを個人の家で保管していた場合、商品や梱包資材がどこで保管されていたかがはっきりしない場合は注意が必要です。そのような場合は、広い場所でシートを敷いてから商品を開封することをおすすめします。

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鍼灸マッサージ師をしています。
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