ハウスダストの話

年の瀬が迫ってきました。目に見えない微細なハウスダストという小さな汚れが気になりますね。このハウスダストは、普通のホコリだけでなく、ダニやその死骸、糞などが含まれている微小な粒子の集まりであり、アレルギーの原因の一つとされています。実際、気管支ぜんそくの発症原因として50～90％もの割合を占めていると言われています。現代社会では、3人に1人が何らかのアレルギーで悩まされているため、ハウスダストは無視できない存在なのです。特に冬は、暖房の風によって室内に溜まったハウスダストが舞い上がることで、急に症状が出ることもあるようです。

そして、気管支ぜんそくだけでなく、皮膚炎や鼻炎などの原因となるダニも家の中に潜んでいます。例えば、布団の中には１平方メートルあたり10万匹以上ものダニが生息していることも珍しくありません。そこで、簡単なダニ対策方法をご紹介します。まず、布団に掃除機をかけることが大切です。布団を干したり乾燥機にかけても、ダニが死んでも、アレルギーを引き起こす死骸や糞は残ってしまいます。布団の表と裏をそれぞれ1分間ずつ掃除するだけでも効果があります。そして、布団をしまう前に押入れをしっかり換気することも忘れずに。湿度が50％以下の環境では、ダニの繁殖が抑えられるため、効果的な対処法です。ぜひお試しいただき、今年の大掃除で見えないところまで綺麗にして、気持ちの良いお正月を迎えましょう。