一日何度もからだの状態がわかる機会があります

冷たい夜に、暖かい布団から出てトイレに行くのは少し面倒ですよね。実は、睡眠中に尿意を感じるのは、あなたの足のむくみが原因かもしれません。起きている間、体内の水分は重力の影響で下半身に溜まりがちです。その結果、夕方になると足がむくんでしまうのです。しかし、横になると足の水分は重力から解放され、ゆっくりと上半身に戻ってきます。この状態を体内の水分量が増えたと脳が感じ、余分な水分を体の外に出そうとします。そのため、夜中にトイレに行きたくなるのです。もし夜間の尿意が気になる場合は、日常的に適度な運動をしたり、ふくらはぎをマッサージしたりするなどして、足の血行を改善し、むくむことを防ぐことを意識してみましょう。

おしっこは、現在の体の状態を反映する重要な指標です。健康診断では一般的に「検尿」が行われますが、実はその歴史は非常に古く、紀元前400年から行われてきたと言われています。古代ギリシャの医学の祖であるヒポクラテスも、病気の診断には尿の観察が非常に重要だと述べていました。実際に、尿の色が濃くなった場合には脱水症状のサインとなることがあり、また尿の泡が消えにくい場合は腎機能の低下を示すこともあります。さらに、甘酸っぱい臭いがする場合は糖尿病の可能性があり、アンモニア臭が強い場合には膀胱炎も考えられます。重要なことは、普段との違いに素早く気付くことです。年に一度だけでなく、毎日行うことができる健康診断は非常に有益ですので、ぜひ取り入れてみてください。

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鍼灸マッサージ師をしています。
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