【1日30分必ず歩く】
歳をとることによる筋肉の減少率は、諸説あるのですが年間で約1%といわれています。ところが、1日中動かないでいると、1日で0.5%もの筋肉が失われるそうです。たった2日間で1年分の筋肉を失ってしまう計算になるのです。
宇宙飛行士も無重力空間で過ごすことにより、筋力が落ちてしまうことはよく知られています。たった数日間過ごすだけで、地球に帰還したときには筋肉が衰え、歩くこともできなくなってしまいました。最近では、筋肉量維持のため、宇宙空間でマシンを使ってトレーニングを行っているのです。
筋肉維持のために、毎日の生活で適度な負荷をかけ続けることが必要です。人間の筋肉の7割は下半身にあるので、「歩く」ことが、効率よく筋肉を鍛えることができます。
【1日30分歩くと】
毎日続けることが大事です。通勤で1駅歩いて電車に乗る、毎朝の犬の散歩を続ける、買い物のときにはバスに乗らないなど、無理なく続けられる方法をおすすめします。続けて30分歩くことができない場合は15分を2回に分けたり、10分を3回に分けたりします。毎日続けると、3ヶ月後には必ず成果が出ます。
【朝のウォーキングのすすめ】
「歩く」ことに慣れてきたら、ウォーキングを習慣にします。雨の日も風の日も毎日30分。体温の一番低い朝に行うと、0.7~1℃体温が上昇します。毎朝、一気に体温を高めることで1日の体調がよくなり、30分の有酸素運動で毎日8gの内臓脂肪を減らすことも可能です。
【体温を1日1℃上げる生活】
体を冷やさないで温める生活をすることで免疫力が上がります。
【入浴】
1日1回、お風呂に入って体温を1℃上げます。朝でも夜でも大丈夫です。自分の生活リズムに合わせて入浴します。湯船に10分程度つかると、大体体温が1℃くらい上がります。大切なのは毎日続けることです。最近はシャワーで済ませる人も多いようですが、必ず湯船につかります。5分でも10分でもOKです。
【スクワット】
ふくらはぎ、太もも、腰の筋肉を一度に鍛えることができるのがスクワットです。下半身の脂肪が落ち、必要な筋肉がつくので、引き締まった下半身をつくりながら血行を改善できます。入浴後に行うと、入浴と運動で体温を上げることにより、眠りやすくなるという効果もあります。
【白湯を飲む】
朝は1日の中で最も体温が低い状態なので、冷たい水を飲むと体温が下がりすぎます。冷たい水ではなく白湯を飲みます。夜寝る前にも白湯を飲むことで体が温まります。
【GABA(ギャバ)を多く含む食品をとる】
ストレスによる体温の低下を防ぐのが、ストレスを緩和する成分「GABA」を多く含む食品を食べることです。GABAはストレス緩和のほかにも成長ホルモンの分泌を促す効果もあります。アンチエイジングの面からもおすすめです。玄米、かぼちゃ、じゃがいも、トマトなどに多く含まれます。
【 腹巻き、カイロ、湯たんぽ】
冷えは大敵です。体を冷やさない外側からの工夫も有効です。女性がズボンの下にタイツを履くように、男性もズボン下用の下着を1枚増やすこともおすすめです。
【お灸】
毎日、お灸をすると体温、免疫力も上がります。短時間ででき、火を使うので、リラックス効果もあります。おすすめのツボは合谷、内関、労宮です。
【体温を上げるとこんなによいことがあります】
・基礎代謝が上がり、太りにくい体になる
・ストレスに強く、病気になりにくい健康な体になる
・新陳代謝が活発になる
・細胞レベルから若々しくアンチエイジングに効果的
・エネルギーを消費する体になる
・内臓脂肪の解消につながりメタボ対策になる
・血行がよくなり血液量が増える
・細胞に十分な酸素と栄養が供給される
・骨そしょう症の予防になる
・腸のぜん動運動が活発になり、便秘や大腸がんの予防になる
・脳の血行がよくなり、記憶力低下や認知症の予防になる