健康と要介護状態の中間フレイルとは

フレイルとは、自立して生活ができる健康な状態と、日常生活にサポートが必要な要介護状態の間、中間的な状態であることです。人は年を重ねていくと、運動機能、認知機能、内臓機能などいろいろな機能が変化していきます。また、転倒によるケガや、感染症の脅威、生活環境の変化など、外部からのストレスや環境の変化に対し、回復力が低下したり、合併症を起こしやすくなっていたりしていると、健康な頃の生活機能や身体機能を維持することが難しくなっていきます。フレイルは、このような外部からのストレスや変化に弱くなっている状態のことを意味します。このフレイルへの対策は、健康寿命を延ばすための対策の1つとして近年注目が集まっています。フレイルの考え方にはポイントが2つあります。

【フレイルの考え方のポイント】

①フレイルの要素はさまざまな要因を含んでいること

従来は、筋肉の力、骨密度、歩行、栄養、嚥下などの身体的な要素が重視されていました。最近は加えて、生活への意欲、さまざまな判断力、認知機能などの精神心理的な要素や、社会や人とのつながり、経済的な状況などの社会的な要素が、複雑に影響し合って生じる状態であると考えられています。東京大学高齢社会総合研究機構での研究によると、その中でも社会参加の機会減少がフレイルの入口になりやすいとされています。

②改善が期待される健康に戻れる状態であること

たとえフレイルの状態になっても、周囲からの適切なサポートがあれば、生活機能の維持向上は可能で、健常な状態に戻り得るとされています。

【フレイルかもしれないと思ったら】

ご自分や、ご家族の、外出するのがめんどうだ、食欲があまりない、といった変化に気がついたら、歳のせいで済まさず、専門家に相談することをおすすめします。そのような時に、地域包括支援センターや保健センターは、力になってくれます。

【フレイルを少しでも距離をおくために】

フレイルは高齢になって急激になってしまうものではありません。それまでの生活習慣などが大きく影響していると言われています。健康寿命延伸のための3本柱としてお互いに影響しあう「栄養」「運動」「社会参加」を偏りなく、充分に維持することが大切です。社会参加には、町内会の活動や地域ボランティア、趣味や教養、スポーツなどの活動も含まれます。自分が楽しい、やりがいがある、と思えることを大事にして、長く続けていくことが、フレイルを遠ざけるポイントです。

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この記事を書いた人

鍼灸マッサージ師をしています。
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