スマートフォンでの使用による難聴は、若年層に限った問題ではないのです。中高年層でもスマートフォンの普及が進み、音楽や動画などを楽しむ機会が増えています。50歳以上の世代でも、スマートフォンでヘッドホンを使用することが加齢性難聴の進行につながる可能性があります。
加齢性難聴とは、耳の中にある蝸牛内部の細胞が加齢とともに壊れて聴力が低下する状態を指し、全ての難聴の中で最も多い症例です。加齢性難聴の進行を促す要因の1つとして、過大な音量や騒音にさらされることが挙げられ、ヘッドホンの使用には慎重さが求められます。
50歳以上の方々は、既に加齢性難聴を発症している可能性があるため、ヘッドホンの音量を基準以上に上げている場合は、加齢性難聴の兆候かもしれません。さらに、以下の症状がある場合は、医療機関で診断を受けることをおすすめします。加齢性難聴は治癒不可能であり、進行を抑制することしかできません。一度損傷した蝸牛の細胞は修復されないからです。