夏場に注意が必要な脚気

源氏物語や枕草子にも出てくる「あしのけ」。これは実は「脚気」という病気のことを指します。昔から知られている脚気は、ビタミンB1が足りなくなることが原因で起こります。昔の病気と思われがちですが、実は食事が豊かになった現代でも見られることがあるので驚きです。外食やインスタント食品など、栄養が偏った食生活によって、体の中のビタミンB1が不足してしまうのが原因だと言われています。もし、体がだるかったり、疲れやすさを感じたりしたら、脚気の可能性も考えてみてください。悪化すると、手足がしびれたり、むくんだり、息切れなどの症状も出てくるので注意が必要です。

人の体では作ることができないビタミンB1は、特に夏場は汗をかいたり、エネルギーを使う量が増えたりするため、不足しやすくなります。ビタミンB1を多く含む豚肉、豆類、ゴマなどを意識して摂りましょう。ちなみに、主食を白米から玄米に変えるだけで、約5倍ものビタミンB1を摂ることができますよ。さらにおすすめなのが蕎麦です。脚気が流行した江戸で、脚気予防になるとのうわさから蕎麦を食べる文化が広まったと言われるほどです。今年の夏は、ざる蕎麦をツルッと食べて、聞いたそばから脚気対策を始めてみませんか。

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鍼灸マッサージ師をしています。
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