トイレに暖房器具を設置することが難しい状況が多々あります。しかし、少しの工夫でトイレ内の温度を上昇させる方法は存在します。
洋式トイレの場合、貼るだけで暖かさを感じられる暖房便座を取り付けることが一番確実な方法です。前述しましたが、冷たい便座に座るだけで血圧が上昇する可能性があるので、暖房便座は重要です。暖房便座が難しい場合には、便座カバーを使用するのも有効です。肌に直接触れる冷たい便座よりも、身体への負担が軽減されます。
また、洋式トイレでない場合は、トイレ内の照明を点けっぱなしにしておく方法も考えられます。省エネの観点から考えると批判を受けるかもしれませんが、冬季限定であれば効果的です。たとえば100Wの電球であっても、トイレ内の温度を少しだけ上昇させることができます。季節ごとに異なる素材のスリッパをトイレに置くことも考慮してみてください。冬場はヒンヤリ感が少なく、柔らかなパイル地のスリッパを用意するだけでも、快適なトイレ環境を作ることができます。
冬の時期、トイレに行く際には特に気を付けるべき点があります。体温の急激な変化を避けるために、1枚上着などを羽織ることが重要です。また、入浴の際も同様に注意が必要です。高温のお湯を避け、40度程度のお湯に浸かり、5分以内に済ませるようにしましょう。長時間お湯に浸かると血圧が急激に下がり、気を失ってしまい溺れる可能性があると言われていますので、注意が必要です。