私たちの体に必要な栄養素は、大きく分けて3大栄養素と5大栄養素があります。炭水化物、タンパク質、脂質が3大栄養素で、これにビタミンとミネラルを加えたものが5大栄養素です。
体に必要なミネラルは16種類あり、1日に約100mg以上摂取する必要がある「主要ミネラル(多量ミネラル)」と、100mg未満で良い「微量ミネラル」に分けられます。主要ミネラルはカルシウム、リン、イオウ、カリウム、ナトリウム、マグネシウム、塩素の7種類です。一方、微量ミネラルは鉄、ヨウ素、亜鉛、銅、セレン、マンガン、コバルト、モリブデン、クロムの9種類です。
これらのミネラルは、それぞれ推奨される1日の摂取量が異なります。例えば、主要ミネラルのカルシウムは成人男性で650~800mg、成人女性で650mgが推奨されています。対照的に、微量ミネラルである鉄は成人男性で7.0~7.5mg、成人女性で6.0mg(月経なし)~10.5mg(月経あり)と少量です。モリブデンの推奨量は成人男女ともに20~25µgとさらに少量ですが、これらの微量ミネラルも体の機能を正常に保つために欠かせません。