微量ミネラルのセレン

セレンは体内の過酸化物質から細胞を守る役割を持つミネラルです。強い抗酸化作用を持つグルタチオンペルオキシダーゼなどの酵素の構成成分であり、体内に吸収されやすいため、通常は欠乏の心配はほとんどありません。しかし、土壌中のセレン量が低い地域(中国北東部、シベリアの一部、ニュージーランドなど)では、克山病(心筋症)やカシン・ベック病(関節症の一種)が報告されており、セレン欠乏との関連が疑われています。日本でも類似の症例があるため、注意が必要です。セレンは毒性が強いとされており、サプリメントなどでの過剰摂取は脱毛、爪の変形、胃腸障害、神経障害、心筋梗塞などのリスクを伴います。

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