怒りが引き起こすからだの変化

以前から、「怒り」は「顔を真っ赤にして怒る」とか「頭に血がのぼる」というように表現されることがありますが、私たちの身体への影響について知っているでしょうか?怒りを感じると、自律神経が乱れて心拍数や血圧が上昇します。その結果、血液の流れが悪くなり、細胞に栄養が行き渡りにくくなったり、老廃物や疲労物質の排出が妨げられることもあります。したがって、怒りは吐き出すべきだと言われることもありますが、自律神経が長時間乱れる原因にもなるため、注意が必要です。さらに、怒ると生じるのが体を酸化させる活性酸素です。毎日イライラしていると、体がどんどん錆びてしまうかもしれません。

怒った時には、最初に何も言わずに一呼吸おくことを心掛けましょう。アンガーマネジメントと呼ばれる怒りの感情をコントロールする心理トレーニングによれば、約6秒間待つと効果的であるとされています。かつてのアメリカ大統領であるトーマス・ジェファーソンは、「怒りが湧いてきた時には、話す前に10まで数えなさい。非常に怒った時には、100まで数えなさい。」という格言を残しています。また、はにかみ笑いをするだけでも、怒りを和らげる副交感神経が働いてリラックスすることができます。心身の健康のためにも、短気にならずに静かに過ごす工夫をしましょう。

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