人とのつながりについて、健康という観点から考えると、様々な種類のつながりを持つことが重要です。
まず、学生時代の友人、職場の同僚、近所の人、趣味の仲間など、いろいろな関係性のつながりを持つことが大切です。これらの関係がすべて親密である必要はありません。頻繁に連絡を取り合うような「太い」つながりと、そこまで頻繁にやり取りしないけれども安定的に維持されている「細い」つながりの両方を持つことで、つながりの量と質のバランスを取ることができるでしょう。
現代社会、特に都市部では、地域のつながりが薄れたり、職場の飲み会や社員旅行が減ったりと、つながりの形も変化しています。同じ地域や職場の人たちとの同質性の高い関係を「結束型」のつながりと呼びますが、これに加えて「橋渡し型」のつながりを意識して築くことをおすすめします。橋渡し型のつながりとは、異なる背景を持つ人々との関係のことで、異業種交流会や社外の勉強会に参加したり、居住地に関係なく趣味や共通の話題でつながったりするような関係を指します。