歩くことが一番の良薬

かつて地元の哲学者や学生たちが思索しながら歩いたことから名付けられた、京都の名所「哲学の道」。実は、この「歩く」という行為には脳細胞を活性化させる効果があることをご存知でしょうか。足への刺激が全身の血行を良くし、脳細胞の活動に不可欠な酸素の供給量を増やします。また、下半身に多く存在する赤筋の収縮が脳を刺激して覚醒を促すなど、多くのメリットがあるのです。思考を巡らせる際に歩き回る人がいるのは、まさにこの理にかなった行動と言えるでしょう。仕事の合間にコーヒーで気分転換をするのも良いですが、外に散歩に出る方がより効果的な能率アップ法だと言えます。

医学の父、ヒポクラテスは「歩くことが一番の良薬」と述べました。実際にウォーキングは、糖尿病や高血圧、肥満、腰痛、肩こりなど、実に様々な症状に効果があります。より効果的にウォーキングを行うには、いくつかのポイントがあります。まず、速く歩くことです。個人差はありますが、分速90〜100mが一つの目安となります。意識的に広めの歩幅で、30分以上歩くのが理想的です。また、歩く場所も重要です。平らなアスファルトよりも、土や芝生の上、あるいは多少の凹凸がある道を選ぶと、足への刺激が倍増します。せっかくの行楽シーズンです。家でごろごろするのではなく、野山へウォーキングに出かけてみませんか。秋の景色を楽しみながら、心も体もリフレッシュし、良いアイデアと健康を、一歩一歩、自分の足で手に入れましょう。

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鍼灸マッサージ師をしています。
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