気候の変化と健康への影響

記録的な暑さが続く近年、2023年には5月から9月にかけて熱中症で救急車で運ばれた人が全国で9万人以上にのぼり、2022年よりも2万人以上増えました。熱中症とまではいかなくても、暑さのせいで食欲が落ちたり、夏バテや体調不良を感じたりした人も多いのではないでしょうか。

最近では、天気や気圧の変化が原因で体調が悪くなる「気象病」も注目されています。このような猛暑や、台風、ゲリラ豪雨といった極端な天気が増えている背景には、地球温暖化があると言われています。最新の研究でも、これを裏付ける結果が出ています。温暖化の影響は、日々の生活の中で肌で感じることも多いと思いますが、実は私たちの「健康」にも深く関わっているのです。

さらに、近年世界中で広がっているデング熱は、蚊が媒介するウイルスによって発症します。気候の変化によって気温や雨の量が変動すると、蚊の生息範囲が広がったり、数が増えたりすることで、デング熱などの感染症が広がる可能性が高まります。同じく蚊が媒介するマラリアやウエストナイル熱、日本脳炎などにも注意が必要です。

気候の変化は、自然の生態系にもさまざまな影響を与えます。その結果、新しい病原体や感染症が増えたり、農作物や水産物の収穫量が減ることで、私たちの食生活に必要な栄養が不足したりするなど、将来にわたって様々な健康リスクが高まる可能性があります。

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鍼灸マッサージ師をしています。
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