今もうすでに立冬を迎え、暦の上では冬となりました。この時期は汗をかくことも少なくなり、体を温かく保つことが重要な季節となります。そんな中、今回は特に意識して摂取したい「水」についてお話しします。水は私たちの体内でさまざまな重要な役割を果たしています。体温を一定に保つための汗、消化を助ける消化液、栄養素を運び血液中に溶かしていく役割、老廃物を排出する腎臓への支援、血液や組織液として栄養素を体全体に届ける役割など、数多くの機能を持っています。血液中には83%、脳内には76%、硬い骨に至っても22%もの割合で水分が含まれており、水は人間の体にとって不可欠な存在なのです。
以前は寝る前や夜間に水分補給をするために枕元に水を置く習慣がありました。その水は「宝水(たからみず)」と呼ばれていました。就寝前に飲む水は血液をさらさらにし、脳梗塞や心筋梗塞などの病気予防に効果があります。まさに、健康を守るための貴重な水と言えるでしょう。この習慣は現代でも続ける価値がありますね。また、目覚めたときにも一杯の水を飲みましょう。これは、胃腸を活性化させ、食欲を増進させるだけでなく、腸を刺激して便秘の改善に役立ちます。余談ですが、女性の方はお化粧をする前にも一杯の水を飲んでみてください。約10~15分後には肌に水分が行き渡り、お肌が潤い、メイクのノリも良くなるそうです。季節を問わず、適度な水分補給で毎日を潤いのあるものにしていきましょう。
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