玄米は健康にいい?

昔から健康食として知られる玄米は、ミネラル分が豊富です。玄米ご飯100gには、カリウム95mg、カルシウム7mg、マグネシウム49mg、リン130mgが含まれています。これは、精白米に含まれる各ミネラル量(カリウム29mg、カルシウム3mg、マグネシウム7mg、リン34mg)と比べると歴然とした差です。

しかし、問題は栄養素の吸収率にあります。玄米は、白米よりも栄養素の吸収率が低いのです。たとえば、玄米には白米の2倍以上のカルシウムが含まれていますが、体内に取り入れられるカルシウムの量は、白米を食べる場合の3分の1に過ぎないという専門家もいます。このため、栄養効率の面では、白米の方が優れていることになります。また、消化に難があるため、胃腸の弱い人には玄米を避けるよう勧める専門家も少なくありません。こうした理由から、玄米ご飯にこだわりすぎず、主食を選ぶことが大切です。

そこで注目されているのが発芽玄米です。発芽玄米は、玄米をわずかに発芽させたもので、芽を出すために必要な栄養素が蓄えられているため、栄養価が高いのが特徴です。また、発芽によって糠が柔らかくなるため、白米に近い感覚で食べやすくなります。

発芽玄米ご飯100gには、カリウム68mg、カルシウム6mg、マグネシウム53mg、リン130mgが含まれており、精白米と比べてミネラル分が豊富です。さらに、玄米よりも消化・吸収の面で優れているため、特に胃腸の調子が悪い時などには、見過ごせない選択肢と言えるでしょう。

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