不特定の時期に関係なく、疲労を解消するための入浴方法は3つのポイントがあります。
1. お風呂の温度は約40℃が理想的です。この温度は、高齢者や体力に関係なく、熱中症や熱ショックなどの体調不良を引き起こしにくいと言われています。気温が高い日でも、この程度の温度でリラックスできることが報告されています。
2. 全身がつかるように肩までお湯につかることをお勧めします。前述の「7つの主な効果」に挙げられた静水圧や浮力の効果は、肩までつかることでより効果的に得られる可能性があります。体全体を温め、血行を促進する効果も高まります。ただし、湯船に一度に入る際には、いきなり全身つかるのではなく、掛け湯を行い体を徐々に温めた後に入ることが重要です。また、高齢者や持病がある場合は、必ず主治医に相談してから行ってください。肩まで浸かると息苦しく感じる場合は、無理せず半身浴をお勧めいたします。
3. 湯船での入浴時間は10~15分程度が適切です。約40℃のお湯に10~15分ほど入るだけで、体がじんわり温まり、血液の循環が良くなるでしょう。汗をかく程度まで入浴するのが目安となります。心臓や血管、呼吸器に障害がある場合は、わずかでも息苦しさを感じたら即座に湯船から出て休息をとるようにしてください。
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