睡眠不足を借金に例えた「睡眠負債」は、睡眠の解消にはしっかりと睡眠を取ることが必要です。例えば平日でも休日でも、同じ時間に起床したり就寝したりするのが理想的です。しかし、平日に睡眠不足を感じた場合は、週末に2~3時間余分に眠ることで、睡眠負債を残さないようにすることも大切です。睡眠負債は蓄積すれば蓄積するほど、数日分の長い睡眠で解消することが難しくなるためです。この場合、「ミッドポイント」(就寝時刻と起床時刻の中間の時刻)を2時間以上ずらさないようにすることが重要です。ミッドポイントが2時間以上違うと、体内時計が狂い、平日の生活リズムにも影響を与えます。
例えば、通常深夜0時に寝て朝7時に起きている場合、ミッドポイントは午前3時半です。週末に深夜0時に寝て午前9時まで寝ると、ミッドポイントは午前4時半で、1時間のずれに収まりますが、深夜2時まで起きて午前11時に起きた場合、ミッドポイントは午前6時半となり、普段よりも3時間遅くなります。週末に夜更かしをすると、体内時計が後戻りしやすくなり、平日の生活リズムに戻すことが難しくなります。
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