「過眠症」とは、十分な睡眠時間をしっかりと取っているにもかかわらず、連続して3か月以上、毎日ほとんど常に強い眠気に悩まされる状態を指します。代表的な病気として、「ナルコレプシー」というものがあります。この病気の発症率は、日本人において1人あたり約600人で、主に10~20代で症状が現れることが一般的です。脳内の睡眠や覚醒を調節する神経細胞に障害があることが原因と考えられており、昼間に強い眠気を感じるのが特徴です。さらに、金縛りやすぐに夢を見る、笑った時に体が力尽きる(情緒的発作)などの独特の症状が見られることもあります。
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