笑いとがんの関係について、多くの研究が行われています。
一般的に、健康な人の身体では、1日に3000から5000個のがん細胞が発生しているとされています。しかし、私たちが持っている50億個のNK細胞という天然免疫細胞が、がん細胞を見つけては撃退してくれるおかげで、がんが発症せずに健康な状態を保てているのです。
さまざまな研究によると、「笑うこと」によってNK細胞が活性化され、活動レベルが向上することが分かっています。具体的には、NK細胞の活性が低かった人が笑うことで正常レベルにまでアップし、逆に活性が高すぎる人も笑うことで正常な範囲に調整されることが示されています。
これらの事実から、笑いががんに対する抵抗力を高め、免疫機能を正常化させる効果がある可能性や、免疫機能を薬で活性化させるには時間がかかる一方で、笑いによっては即座に免疫系を正常化させる効果がある可能性が示唆されています。
さらに、追加の実験では、「大声を出して笑う」ことと「微笑む程度」の行為において、ほぼ同じ効果が得られることが確認されました。