臭い玉とは

口臭の原因の一つとして、近年注目されているのが「臭い玉」です。これは喉の奥にある扁桃(へんとう)にできる白い塊で、正式名称を「膿栓(のうせん)」といいます。大きさは米粒ほどで、咳やくしゃみをした際に自然に出てくることがあります。

扁桃にはたくさんの小さな穴が開いており、ここには外部から侵入してきたウイルスや細菌を捕獲する役割があります。このウイルスや細菌の死骸、食べ物のカスなどが溜まり、固まってできるのが臭い玉です。そのため、扁桃がある人なら誰にでもできる可能性があります。

唾液には口の中を洗浄する作用がありますが、口呼吸などで口の中が乾燥すると唾液が少なくなり、臭い玉ができやすくなってしまいます。これが口臭の主な原因となるのです。

臭い玉は、通常は飲み込んだり、咳や痰と一緒に排出されたりするので、体内に取り込んでも特に害はありません。しかし、溜まり続けると慢性扁桃炎を引き起こすことがあります。

さらに、臭い玉が原因で、IgA腎症や心臓病、大腸炎、関節炎、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)といった全身の病気につながる可能性も指摘されています。

臭い玉を自分で取り除こうとすると、扁桃を傷つけてしまうリスクがあるため、絶対に避けましょう。臭い玉が気になる場合は、専門の耳鼻咽喉科を受診し、医師に吸引・除去してもらうことをおすすめします。

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