口臭は特別なことではなく、誰にでも発生します。これを「生理的口臭」といい、主に以下の3つの状況で起こります。
1. 起床時
眠っている間は唾液の分泌が減り、口の中が乾燥します。すると、細菌が繁殖しやすくなり、その細菌が「揮発性硫黄化合物」という口臭の原因となるガスを発生させます。
朝起きてすぐに水分を摂ったり、食事をしたりする前に歯を磨くのは、この細菌を体内に入れないようにするためです。さらに、これは口臭対策にもなります。
2. 空腹時
空腹時も、唾液の分泌が減るため細菌が増殖しやすくなります。 また、空腹時には消化活動が活発でないため、胃の中の消化液(膵液)が分解されてガスが発生することがあります。このガスが血液に取り込まれて肺から呼気として排出されると、口臭の原因になります。
朝食を抜くと口臭が強くなることがあるのは、そのためです。朝ごはんをしっかり食べることは、唾液の分泌を促し、胃の働きを活発にすることで口臭を予防する効果があります。
3. 緊張時
緊張すると、口の中がネバネバしたり、唾を飲み込んだりすることがあります。これは緊張によって唾液の分泌が減ってしまうためです。唾液が減ると、細菌が増殖して口臭が発生します。