厚手の靴下やブーツが活躍する季節ですね。この時期に特に気になるのが足のニオイですが、実は、ニオイの原因は汗そのものではありません。汗が皮膚の表面にいる細菌によって分解される際に、あの不快なニオイが発生するのです。足の裏は、背中や胸の5〜10倍もの汗腺がある、体の中でも汗かきな場所で、1日にコップ一杯分もの汗をかくと言われています。その上、剥がれ落ちた角質なども多いため、細菌が増えるには格好の環境です。特に冬場は、厚手の靴下などで温度や湿度も適度に保たれるため、細菌が繁殖しやすく、足のニオイが強くなりやすいというわけです。
さて、ここで手軽にできるニオイ対策をご紹介します。まずおすすめなのが、お酢を使った足湯です。ぬるま湯に少しお酢を入れ、10分間足を浸しましょう。その後は洗い流さずタオルで拭き、自然乾燥させるのがポイントです。お酢が皮膚を弱酸性に保ち、細菌の繁殖を抑える効果があります。また、靴にも注意が必要で、きつい靴はもちろんですが、大きすぎる靴も発汗を促し、ニオイの原因となることがあります。さらに、靴自体のニオイが気になる場合は、脱いだ靴に使用済みの使い捨てカイロを入れておくと、その除湿効果でニオイ防止になりますよ。忘年会やお正月など、人前で靴を脱ぐ機会が増える季節です。足の悩みを一足先に解決して、気持ちよく冬を乗り切りましょう。
