もうすぐ敬老の日、高齢者の間で骨粗鬆症が問題になっていますが、年齢とともに骨密度が多少低下するのは避けられません。そこで重要なのは、日頃からカルシウムをたくさん摂取し、骨密度の減少を最小限に抑えることです。
また、意外と知られていませんが、運動も骨密度を維持するためにとても重要です。無重力の宇宙空間では、体を動かせないため、骨密度が1年間で約20%も低下するといわれています。これは、運動と骨密度に深い関係があることを示しています。
ただし、無理に慣れないスポーツをするのは逆効果です。かえって心身にストレスを与えてしまうかもしれません。高齢の方には、ウォーキングや軽い体操でも十分な効果があります。継続することで、本格的なスポーツと同じくらい骨密度を高めることができます。実際、4年間にわたる調査では、日頃からゲートボールをしている人は、同世代の人に比べて骨密度が20%以上も高かったという報告もあります。
「もう年だから…」と諦めずに、ぜひ体を動かすことに挑戦してみてください。さらに、骨の健康のためには日光浴もおすすめです。夏なら木陰で30分、冬なら1時間程度の日光浴でも、カルシウムの吸収を促進するのに効果的です。体を動かすのに最適なこの季節に、病気をむやみに心配するのではなく、日々の生活の中で少しずつ予防を心がけていきましょう。