食べ過ぎや運動不足によって太り、内臓に脂肪がたまりすぎると、脂肪から有害な物質が放出され、インスリンの働きが弱まります。つまり、インスリンが分泌されても、血糖を下げる効果が低下してしまう状態を「インスリン抵抗性」と呼びます。
その上、内臓脂肪が過剰で、同時に高血糖、高血圧、高脂質などの危険因子が重なった状態を「メタボリックシンドローム」といいます。メタボリックシンドロームは、糖尿病に進行する前の段階から、動脈硬化を促進させることがあります。
血糖値だけでなく、コレステロールや中性脂肪、血圧なども監視することは、結果的に血糖負担を軽減する助けになるでしょう。
また、多くの人が「血糖値を下げるためには糖質を制限すればいい」と考えがちですが、糖質を抑える代わりに、肉類など高脂肪の食事を食べすぎると、脂質が増えて動脈硬化のリスクを高めるかもしれません。
極端に糖質を制限しなくても、バランスの良い食事を心がけることで血糖値をコントロールすることが可能です。自然な方法で血糖負担を予防することを目指しましょう。
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