もし日中に眠気を感じる場合、安全な環境で一時的な睡眠(パワーナップ)をとって眠気を解消し、活力を取り戻すことをおすすめします。
注意すべき点は、仮眠を取りすぎないことです。一般的に、就労者は10~15分程度が適切で、20分を超えないようにしましょう。高齢者は浅い睡眠への移行が速いため、30分までが目安です。これ以上寝ると、深い睡眠に入り、体温が下がるため、目覚めた後も強い眠気やだるさが残りやすく、かえってパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があります。
逆に、仮眠が短すぎると、睡眠の浅い段階で終わってしまい、十分な覚醒効果を得られません。最低でも10分程度眠る必要があります。また、マイクロスリープは非常に短いため、覚醒を促す効果は期待できません。
適切な長さの仮眠を取るためには、姿勢にも注目する必要があります。横になってしまうと、眠り過ぎてしまう恐れがあります。ヘッドレストのある椅子を活用して、頭を適切にサポートしながら眠るようにしましょう。例えば、椅子を壁際に移動し、壁に頭を預けることで安定した姿勢で眠る方法もあります。また、椅子に座った状態で机にうつ伏せになって眠っても構いません。ただし、机が低いと腰が痛くなる可能性があるため、クッションやタオルを使って机をちょっと高くすると眠りやすくなるでしょう。