シックハウス症候群とは

シックハウス症候群とは、1990年代後半以降、日本で頻繁に発生している建築資材などに含まれる化学物質による健康被害のことで、社会問題化しています。2003年には、この問題に対処するために建築基準法が改正され、建物内で使用される一部の化学物質については規制が導入され、全ての建築物に24時間換気のための機械換気設備の設置が義務付けられました。

しかしながら、今なおシックハウス症候群の患者が存在しています。これは、規制の対象外となる化学物質が原因となっている可能性があるからです。個人によって、どの化学物質がどの程度の濃度でシックハウス症状を引き起こすかは異なります。

このため、今後も増加が見込まれる未規制の化学物質に対処するために、総揮発性有機化合物(TVOC)の総濃度を基準とする規制が現実的な対策の一つであると考えられます。

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