手軽にできるヒートショック予防策

12月になり、本格的な冬がやってきましたね。この時期に注意が必要なのが、部屋の温度差が原因でおこる「ヒートショック」という状態です。入浴中に特に起こりやすく、寒い脱衣所で服を脱ぎ、浴室に入るときに血圧が急上昇し、そして熱いお湯に浸かることでさらに上昇します。しかし、全身の血流が良くなると、逆に血圧が低下してしまいます。このような急激な変動は心臓や血管に負担をかけ、体に悪影響を及ぼす可能性があります。ですので、入浴の際は脱衣所を暖める工夫をし、お湯の温度は41℃以下に抑え、浸かる時間も10分以内にすることを心がけましょう。また、手足から徐々に体全体を温めるかけ湯もおすすめです。

日常生活でもヒートショックのリスクが潜んでいます。例えば、夜中にトイレに起きる場合や、朝方に散歩に出かける場合なども注意が必要です。冷たい廊下を歩くときはスリッパを履くなど、外気温との差に体を慣らすための準備運動をすることが大切です。また、炊事や洗濯、掃除などの水仕事も血圧を上昇させる要因となります。これらの作業を行う際には、温水を使ったり、ゴム手袋を着用するなどの対策が効果的です。寒さによって本来であれば血圧が高くなりやすいこの季節において、ヒートショックを予防するためには、温度の変化を穏やかにすることが重要です。体内の血圧が急激に変化するのを防ぐために、穏やかな日々を送ってください。

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鍼灸マッサージ師をしています。
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