湿度と手荒れの話

寒さが増しています。気温だけではなく湿度も下がっている傾向があります。気象庁の統計によると、1876年の平均湿度が約78%だったのに対し、2010年には約61%まで減少しています。東京では、10%台の低湿度の日が多く、砂漠のように乾燥している状況となっています。そのため、手肌も乾燥しやすいのです。

肌の潤いを保つためには、手は顔などと比べて皮脂腺が少ないため、十分なケアが必要です。手の甲は皮脂腺が少なく、手のひらには皮脂腺が全くありません。そのため、皮膚の保護膜が弱く、水仕事などを繰り返すことで角質が乾燥してカサカサになり、ひび割れやあかぎれなどの手荒れが起こる可能性があります。

手荒れしやすい人は、日常生活の中で新聞を読んだり、本をめくったり、パソコンを操作したりするなど、繰り返し手を使う作業でも、手の油分が失われる可能性があるので注意が必要です。ハンドクリームをこまめに塗ることはもちろんですが、内側から肌を保湿するためには、コラーゲンが豊富な鶏の皮や軟骨、手羽先などを摂取すると良いでしょう。忙しい毎日に頑張る手に、栄養たっぷりの食事を取り入れてみてはいかがでしょうか。

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鍼灸マッサージ師をしています。
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