骨とビタミンD

ビタミンDは、骨の健康を保つために欠かせない重要な栄養素です。このビタミンは、主に小腸でカルシウムの吸収を促進する働きがあります。さらに、血液中のカルシウム濃度が低下すると、ビタミンDは骨からカルシウムを溶かし出し、肝臓でのカルシウム再吸収を促進することで、私たちの体がカルシウム不足に陥らないようにサポートします。

ビタミンDが不足すると、骨に適切にミネラルが沈着されず、子供の場合には骨の成長に支障をきたす「くる病」、大人になると「骨軟化症」などに罹りやすくなるリスクが高まります。また、骨粗鬆症を患っている人では、骨折のリスクも増加するとされています。

ビタミンDは、食事から取るだけでなく、私たちの体内でも作ることができるんですよ。具体的には、日光に当たることで、紫外線が働きビタミンDが作られる仕組みです。最近では、紫外線を浴びすぎることで悪影響が出る可能性が指摘されていますが、一方で紫外線を避けすぎることで、子どもがくる病にかかるリスクや、高齢者が骨粗鬆症や骨折を引き起こすおそれも指摘されています。専門家たちの意見も様々で、日に当たる時間に関しても「5分で十分」とする考え方や、「15分ほどで大丈夫」とする報告、また、直射日光ではなく「木陰で30分以内」というアプローチもあります。いずれにせよ、健康を考えると、短時間でも日光を浴びることが良いようです。

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