WHOによると、世界中で約4億6600万人もの人々が日常的な活動に支障をきたすほどの聴覚障害を抱えているという発表があります。さらに、2050年までには9億人以上が同様の状況に陥る可能性が高いと推定されています。
かつて日本では、「スマホ難聴」としても知られる「ヘッドホン難聴」や「ウォークマン難聴」といった問題が注目されてきました。東京都が平成19年に16歳から39歳の若者を対象に行った調査によると、70%の人がポータブルオーディオでヘッドホンを使用していました。1日のヘッドホン使用時間が2時間未満であると答えた人が86.5%で多数を占めていましたが、4時間以上と答えた人も3.2%存在しました。さらに10年前の調査でもヘッドホンの使用量が多かったことから、現在のスマートフォン普及の時代において、この問題はさらに深刻化しています。
スマホでの音楽鑑賞は1日1時間までに
