一般的には、多くの人が加齢性難聴は高齢になってから発症するものと考えがちですが、実際には20代から「聞こえ」の退化が始まると言われています。加齢性難聴は個人によって差があり、早い人では30代から症状が現れる場合もありますが、逆に70~80歳でも耳がよく聞こえる人もいます。一般的には、50代に突入すると小さな音や高音が聞こえにくくなる傾向があります。60代後半に差し掛かると、男女とも半数近くが加齢性難聴であるという調査結果が出ています。
近年、研究論文にて難聴が認知症のリスクの1つだという指摘が権威ある雑誌の委員会から発表され、大きな注目を集めました。加齢性難聴は治すことができませんが、補聴器を適切に利用することで「聞こえ」の機能を維持し、生活の質を保つことができ、また認知症の予防にもつながると考えられています。
加齢性難聴と認知症
