トラブルないトラベルに

ゴールデンウィークが近づいてきました。今回は「旅行」に関する健康の常識をお伝えします。まずは、最近注目されている「エコノミークラス症候群」についてです。これは、長時間移動中に体を動かさないことで足の静脈に血栓ができる現象です。足にできた血栓は、肺などの血管を塞ぐ危険があります。予防策としては、1時間ごとに足を動かすことや、水分をしっかり摂ることが効果的です。体内の水分が不足すると血流が悪化しますので、利尿作用のあるコーヒーやアルコールは控えめにしましょう。また、服装や靴、下着はゆったりとしたものを選ぶことも大切です。

さらに、海外旅行では時差ボケにも注意が必要です。夜に眠れなかったり、集中力が低下したり、自律神経の乱れから吐き気を感じることもあります。効果的な対策としては、疲れていても部屋にこもらず、外に出て太陽の光を浴びることが挙げられます。日光は睡眠と覚醒のリズムを整え、体内時計をリセットする効果があります。この方法は医療現場でも「光療法」として利用されており、睡眠障害や高齢者の認知症にも効果があるとされています。忙しい日常の中での貴重な長期休暇ですので、旅行が心身を癒すものであるように、疲れないための知恵を持って楽しい旅に出かけましょう。

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鍼灸マッサージ師をしています。
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