痛みに潜む病気に注意

肩こりや腰痛の多くは、姿勢不良、不規則な生活、肉体的・精神的ストレスが複雑に絡み合い、自律神経の乱れとして現れることがあります。しかし、単なる肩こりと思っていた症状の裏に、関節リウマチ、狭心症、結石、子宮がんといった別の病気が潜んでいる可能性も否定できません。

では、一般的な肩こりと、注意すべき肩や腰の痛みはどのように見分ければ良いのでしょうか?

重要なポイントは以下の3点です。

  • 安静時にも痛みがあるか
  • 痛みに加えてしびれがあるか
  • 肩こりや腰痛以外の症状があるか

首や肩、腰などの運動器の病気による痛みは、基本的に動かしたときに強くなるものです。そのため、じっとしている状態でも痛みがある場合は、内科的な病気が隠れている可能性があるため注意が必要です。例えば、安静にしているときに腰に強い痛みや鈍痛を感じる場合は、腎結石などが疑われます。

また、痛みにしびれを伴う場合も要注意です。首や肩の痛みとともに腕に広がるしびれや、腰から足にかけて広がるしびれがある場合は、椎間板ヘルニアや糖尿病といった神経障害を引き起こす病気の兆候かもしれません。医療機関を受診してください。

さらに、肩こりや腰痛に加えて、「体を動かした際の息切れ」「胸の締め付け感」といった症状が現れる場合は、狭心症や心筋梗塞などの循環器系の病気が疑われます。また、線維筋痛症では、激しい痛みに加えて強い疲労感や体のこわばりなどが現れることがあります。

このように、首や肩、腰の痛みに加えて他の症状が見られる場合は、自己判断せずに医療機関を受診することが大切です。

上記の3つのポイントに当てはまらない場合でも、生活習慣の改善や市販の痛み止めなどによるセルフケアを2週間以上続けても症状が改善しない場合は、一度医師に相談することをおすすめします。

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鍼灸マッサージ師をしています。
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