最近、つまずいたり転んだりすることが多いと感じるなら、それはバランス能力の低下が原因かもしれません。私たちは普段、無意識のうちにバランスを取りながら歩いたり走ったりしていますが、転ぶということは、本来備わっている体の調整機能がうまく機能していないサインです。
また、脚力の衰えも転倒の大きな要因の一つです。全身の筋肉の約3分の2は下半身に集中しており、上半身に比べて衰えやすい傾向があります。お尻が垂れて太ももとの境目が曖昧になるなど、体型の変化が現れたら要注意です。特に高齢になるにつれて転倒のリスクは高まりますので、十分にご注意ください。
バランスを保つためには、脳の働きが深く関わっています。運動によって筋肉から発せられる刺激は脳を活性化させる重要な要素であり、運動不足になると脳の機能が低下してしまいます。ウォーキングなどで適度な運動を続けることは、筋力維持と脳の活性化に繋がり理想的です。もし時間が取れない場合は、日常生活の中で簡単なトレーニングを取り入れてみましょう。例えば、すぐに体を支えられる壁の近くで、左右交互に30秒間の片足立ちをしたり、エスカレーターではなく階段を利用したりするのも良いでしょう。さらに、意識して正しい姿勢を保つだけでも、全身の様々な筋肉を鍛えることができます。
日頃から意識して体を動かし、いつまでも安定した生活を送れるように心がけませんか。