免疫細胞には、ウイルスなどを退治する獲得免疫と、体内をパトロールする自然免疫があります。腸管には両方備わっていますが、特に自然免疫に属するNK細胞が多く存在するのが特徴です。
NK細胞は、体が病気にかかる前の「おまわりさん」のような存在。このNK細胞の数が減ったり、働きが落ちたりすると、感染症などにかかりやすくなります。
NK細胞を元気にして腸内環境を整えるのに効果的な食品は以下の通りです。
- ヨーグルト: 乳酸菌が腸内細菌のエサになり、NK細胞を活性化する物質を作り出します。継続摂取でインフルエンザにかかりにくくなる菌株もあります。
- 発酵食品(チーズ、納豆など): ヨーグルトと同様に、含まれる菌が免疫細胞を活性化します。
- キノコ類: β-グルカンという成分がNK細胞の活性を高めます。
- 赤身の肉、魚(カツオ、マグロなど): 免疫細胞の活性化に関わるホルモン「セロトニン」の分泌を促します。
これらを少量でも毎日摂り続けることが、腸管免疫を整える鍵です。特にヨーグルトは、お通じ対策と病気にかかりにくい体づくりに有効なので、1日1~2個を習慣にすることをおすすめします。