「生活習慣病」という言葉は、かつて「成人病」と呼ばれていました。これは、病気になってから対処するのではなく、予防が重要だという考えに基づき、1996年に名称が変更されたためです。しかし、「加齢だから仕方がない」という考えが根強く残っているのが現状です。それでも、生活習慣病が大人だけのものではないことを示すデータがあります。
2014年に香川県が実施した小学4年生の血液検査では、脂質、血糖値、肝機能に異常が見られる子どもの割合が10%前後にも上りました。具体的には、総コレステロール、LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪のいずれかに異常値を示した子どもは、男子で10.2%、女子で11.5%でした。また、ヘモグロビンA1cの検査では、糖尿病の疑いがある、あるいは発症リスクが高い子どもが、男子で12.0%、女子で10.9%に達していました。さらに、AST、ALT、γ-GTPのいずれかに異常値が見られた子どもは、男子で12.4%、女子で9.5%であり、小学生でも肝機能に異常が見られることが明らかになりました。