睡眠不足② 健康寿命

数々の研究により、短い睡眠時間が生活習慣病のリスクを高めることが明らかになっています。これには、肥満、高血圧、高血糖、循環器疾患、メタボリックシンドロームなどが含まれます。

さらに近年、睡眠不足はアルツハイマー型認知症やがんといったより深刻な病気にも関連することがわかってきました。

認知症との関連: アルツハイマー型認知症の原因の一つとされる脳内の老廃物「アミロイドβ」は、日中の活動で発生しますが、睡眠中に脳から排出されます。しかし、睡眠が不十分だと排出しきれないとされています。最近の米国の研究では、たった一晩の睡眠不足で、記憶に関連する海馬などの領域でアミロイドβの蓄積量が増加することが示されました。慢性的な睡眠不足では老廃物の除去が十分に行われない可能性が指摘されています。

がんとの関連: 東北大学の研究では、睡眠時間が短いほど乳がんと前立腺がんの発症リスクが高まることが示されています。

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